学部長メッセージ

総合環境理工学部長 理工学研究科長
寺境 光俊

秋田大学は令和7年度から理工学部を総合環境理工学部に改組しました。本学部は伝統ある鉱山学部を前身とし、平成10年度には工学資源学部へ、さらに平成26年度に理工学部へと改組を重ね、今に至ります。これらの学部を通じて一貫して継承されてきたのは、高度な科学技術に関する教育と研究です。総合環境理工学部では科学技術の専門性に加え,自らの専門性と地球環境の関わりを深く理解し、他者と共創してグリーン社会実現に貢献できる人材を養成します。総合環境理工学部は既存の4学科を応用化学生物学科、環境数物科学科、社会システム工学科の3学科に再編成しました。従来の学問体系ではなく、新しい時代に合った枠組みに再編成された学科です。環境科学技術に関連した教育と研究を強化するとともに、分野横断教育を強化し、自らの専門性を活かし、かつ、他者と共創して課題を解決できる人材を養成します。
多様な「知」が集い、新たな価値を創出する「総合知」を活用するためには、しっかりした「専門知」を身に付けた人同士が共創して課題解決を図る必要があります。しっかりした「専門知」を身に付けるには大学院修士課程(博士前期課程)への進学が必要であり、皆さんに大学院進学を勧めています。皆さんが高度な専門知識を習得するとともに環境科学技術に関する知識を兼ね備え、新しい時代で活躍できる人材として社会に羽ばたいていくことを願っています。